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第十九回文学プリマ

それは歌う人のことか、ハムの人のことかと一瞬迷う処ですが、本当は迷うに及ばずハムの人は企業違いだからその可能性は除外されます。そうかと云って歌うのも奇妙ですけれどもたとえば、朗読劇の主役女優は、文学プリマと呼べるのではないかと思います。去る十一月二十四日に行われたのは、麗しの文学プリマよりもさらに清らかな、とは半濁音一つぶんという心ですが、そのような催し事でした。

会場を見渡したり見歩いたりして感じるのは、案外にも、色とりどりで華やかだなということです。

文学フリマの「文学」の辺りに敷居の高さ、或る種の軽い怖れを覚えつつも初めて文学フリマに来場した人なんかきっと、皆さんそう思うのではないかしらん。尤もそれも相対評価であって、コミティアから文学フリマへと巡って来た人の目にはさぞかし地味な光景と映ることでしょう。

我ら「窓辺」はどうなのかと申せば、地味ですね。

それはもう歴然と、地味です。ブースの飾付けも地味です。そうしようとしてそうしている次第ですが、と勝手に編集長のを代弁をしてしまいますが、殊に、最新刊「文芸誌窓辺 第四号」の表紙の地味っぷりと来たら全くすばらしいのでして、惚れ惚れするほど美しい。いい表紙です。眺めたり撫で廻したりしたくなる表紙です。平野は、中身には投稿したものの装丁は携わっていないから、下らぬ遠慮などを放擲して臆面もなく褒めちぎることができます。

平野の個人刊『豆本』に至っては地味の極みです。いわゆる CMYK の K のみ、墨一色。ぺかりと白い表紙裏表紙には、豆を転がしてあるだけです。この無愛想な趣がたまらんなと、自分では思っている。

一体に地味なものには、じみっと沁み込むような、如何にも豊かな滋養分が含まれていそうな味わいがあります。谷崎潤一郎の陰翳礼讃ではありませんが、どうも日本人の感性は最終的にはいずれ、モノトーン的、水墨画的、枯山水的、書院造的なる美意識に回帰するのではないかと思われてなりません。云ってみれば老人趣味なのかも知れませんが、その妙味が段々と判って来るものならば、老いもまた愉しで、幸せです。漱石も確かロンドン留学中に、料理も芝居も恋愛も万事につけて西洋人はしつこいことが好きな連中だ、と憤懣に近い不満を漏していました。

突然ですが宣伝をします。

千駄木にある、怪訝なほどまでに愉快なお店、カフェギャラリー幻 さんにて「ブックカフェ窓辺」を開催します。毎度お馴染みのやつが、再びやって参りました。12 月 7 日、日曜日。もうすぐですね。

今回のブックカフェ窓辺のお題は「歌詞」。そこでやることは、多彩にして唯だ一つです。歌詞というものを愉しむ、さまざまな角度から。

その説明だけでは不足だから、どんなことをやるのか、こんなことをやります。

美味しいものを頂く。カフェギャラリー幻さんには趣向を凝らした特製メニューがさまざまありますが、さらに特製、ブックカフェ窓辺のためだけに用意した一品をご賞味頂きます。

お好みの、イチオシの、音源を持寄って歌詞をネタに語り合う。文学的視点から語るも良し、愛を語るも良し、偏愛を語るも良し、溺愛を語るもよしです。

あとクイズして遊ぶ。「窓辺」の小説を書くときのように入魂の、平野式クイズが、完成しましたから皆様に是非ご披露申上げたいと思います。具体的にどんなクイズかと申しますと、たとえば一つには、清春の

そんな次第で、12 月 7 日、日曜日、カフェギャラリー幻にてお待ち致しております。申し遅れましたがわたくし、司会の平野智志と申します。
 
| 平野智志 | 15:33 | comments(0) | trackbacks(0) |
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